不動産投資ローンを借りようと思った時、金融機関やローン商品の種類によって「頭金○円」や「頭金不要(フルローン)」といった様々な条件のものがあります。
同じローンなら頭金がいらないものの方が良いんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、実は頭金を付けた方が色々と優遇される部分も多いのです。
①頭金ありの場合のメリット
まず、不動産投資ローンを借りる時に頭金(自己資金)を使うと、その分あとで返すローンの原資が少なくなるのは大きなメリットと言えるでしょう。
例えば1000万円借りたものをそのまま1000万円だけ返せば良いというなら、頭金があっても無くても返済総額は変わらないのですが、不動産投資ローンには当然金利というものがありますので、借り入れる金額が少ないほど返済は楽になるのです。
また、ある一定額の頭金を支払うと返済金利が大幅に優遇されるというケースもあります。
お金を貸す方としては「頭金を沢山払える人は返済能力が高い」と見なす事ができるので、未払いなどのリスクが低く、低金利でお金を貸せる相手だと判断できる材料になるためです。
②頭金を付けるデメリット
ローン商品によっては「頭金10万」などといった額の小さいものもありますが、そういったものは借りられる額が通常より少なかったり、金利の優遇なども受けられない場合が多いです。
そもそもまとまったお金が無いと頭金を付ける事ができないので、そこが不動産投資を始めるにあたっての一つのハードルになってしまうケースもあります。
かといって無理な金額を頭金として納めてしまうと、貯金が無くなって生活に不自由してしまったり、病気や災害など突然のトラブルに対応する資金が無くなってしまうなんて事もあるかもしれません。
そういった自己資金を残しておかなければいけない場合は頭金にこだわり過ぎる必要は無く、その時の状況や将来の返済計画に合わせて頭金の有無を判断していくのが良いでしょう。
③頭金なしでも損をしない方法
頭金を入れると返済総額が減ってお得という事を書きましたが、これは比較的長期間に渡ってローンを返済していく場合の話です。
フルローンであっても短期間で返済しきってしまえば余分な金利を支払う必要も無いため、その場合は頭金なしでも損が少なくなります。
とは言え、これを借入額が多いケースで実践するのは難しく、無理な返済計画を立てると普段の生活にも影響が出てしまう恐れがある事には注意しましょう。
④まとめ 頭金は無理の無い範囲で納めよう
金利の優遇や借り入れる原資を減らす目的としてはできるだけ頭金は入れた方が良いものですが、無理をしてまで絶対に支払わなければいけないという訳ではありません。
不動産投資ローンを借りる時は返済以外のもしものトラブルにも対応できるように、家計・資金の余裕を持って頭金を入れるように心がけましょう。”